我が財団職員二名が学ぶ気象大学校の構内にて 今秋の風情
櫻山 櫻塾 櫻ん人
Windows Liveの、今までのサービスは終わるらしく、「硯水亭歳時記 Ⅱ」では行き成りアップロードしたために、
したいように出来る編集が殆ど出来ないようになっています。この「櫻灯路」もギリギリまで頑張っていたのですが、
新しくしなければ、いずれ削除される憂き目に合いそうに追い詰められています。大変に残念に思っているところです。
様々な機種が出て参りましたので、あらゆるジャンルに対応するためでしょう。そこで改めてユーザーとの契約書なるものを
隅々まで読み返してみましたら、一切MSNには責任がないように完璧に書かれていました。今回のような大幅な改悪も、
大会社には全く責任がないのです。ネット上での無責任さはこうして増長されていたのかと思うと改めて残念でなりませぬ。
ご承知の通り、「硯水亭歳時記 Ⅱ」は更新しておらず、またこの「櫻灯路」も、今後一週間後にそうしようと思っています。
一度止めていたGooブログの「硯水亭歳時記」に、恥をしのんで取り合えず緊急避難しているところです。
考えてみますと、我が財団の櫻山計画はちっとも捗っていないようにご覧なられることでしょう。
禿山にして、勝手に櫻だけを植樹することは決して致しません。狭義の意味では林業の再生を担っています。
広義には日本文化のアイデンテティの一環としての具現化です。無闇矢鱈に櫻を植樹し満足するような集団ではありません。
岐阜山中に目標を定めた後、広い山林の間伐を現在進めておりますが、埼玉県安行にはたくさんの苗木が育っています。
櫻への信仰として、蔵王権現のご請来や宇佐八幡さまや伏見稲荷さまのご請来も御座います。
櫻の研究所の思案も既に完成し始業しています。自然林の中に共生するカタチで櫻の苗木約300種類を植えてまいりますが、
壮大な計画ですから、人を育て、地域と密着し、信仰心を高める、そうした基盤整備が、思ったより遥かに巨大でした。
それだけあれもこれもと欲張りな集団であるのでしょう。ホームページも私たちの交流のブログも一切非公開にして、
御座いますのは、私的機関であることと同時に、売国奴が横溢している現状、公的機関に決して決して頼らない方針だからです。
日本の七割は山林、その三割が人工林ですが、今、林業は既に死滅してしまったような分野です。
安いからと言って、住宅建材をアマゾンの密林に、その多くは求められています。憤懣やる方ないのですが、廉価な建売を作ろうと、
多くの業者は凌ぎを削っています。猛烈に抗議したく存じますが、国内では間伐だけで何とかしなくてはならないものでしょう。
地球温暖化問題を一方では声高に叫んでいても虚しい論拠です。ナラ枯れの問題は深刻です。京都の三方を囲む山々は、
特に酷く、真夏から紅葉が始まった風情です。被害にあったナラ類の樹の伐採をしたくとも、地主さまは三代前にいなくなり、
どこにどう探していいやら分からない現状で、もう直ぐ被害樹は三万本になろうとしています。頭で考えるより遥かに深刻です。
能面は殆ど木曾檜を使用しますが、伐採してから、面打ち(能面作家)のもとに行くのは実に三十年以上は掛かります。
水につけたり、乾燥したり、種々の工程がありまして、樹の油を適度に取る作業と罅割れの確認作業を終えなければなりません。
秋田檜は何故能面創りに適さないかと申しますと、樹の油が強過ぎて、彩色を施した後、変色の恐れが強いためです。
これは極端な例ですが、林業とは最低五十年先を見越してする仕事です。一代ではなしえず、代々ついでこそなされるものです。
哀しいかな、人は十年先も観ることなく、計画だけが幻のように先行し、ほぼ無意味になってしまっています。
私たちは出来るだけ先を見越すパワーを身につけ、公開する段になりましたら、ご迷惑をかけることなく、粛々とご披瀝させて、
戴きたいと心より念願しています。少なくとも今しばらくお待ち戴けまするよう御願い申し上げますとともに、
「櫻灯路」と、「硯水亭歳時記 Ⅱ」をしばらくの間お休みさせて戴きます。長い間ご愛読戴きまして感謝しております。
当面は「硯水亭歳時記」の一本のみの公開で相済みませぬ。是非ご理解のほどをよろしく御願い申し上げます。
櫻灯路
(代 庵の軒下)
しばらくは面袋(めんぶくろ)の中に閉じおき候